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Excelで消費税を計算する式|税込・税抜の変換と端数処理(ROUNDDOWN・INT)の違い
請求書や経費の集計で、消費税を計算する場面は多くあります。この記事では、Excelで消費税を計算する式を、税抜から税込、税込から税抜の両方で紹介します。
あわせて、端数処理に使う4つの関数の違いと、マイナスの金額で結果が変わる落とし穴も解説します。
手順1:税抜から消費税と税込を出す
税率10%の場合、消費税は「税抜 × 0.1」です。1円未満は切り捨てるのが一般的なので、ROUNDDOWN関数を使います。
消費税 =ROUNDDOWN(B3*0.1, 0)
税込 =B3+C3
| 税抜 | 消費税 | 税込 |
|---|---|---|
| 1,980 | 198 | 2,178 |
| 3,333 | 333 | 3,666 |
| 12,345 | 1,234 | 13,579 |
ROUNDDOWN(数値, 0) の「0」は、小数点以下を0桁にする(整数にする)という意味です。
💡 軽減税率(8%)の品目は
*0.08にします。
手順2:税込から消費税と税抜を出す
税込の金額しかわからないときは、税込の「10/110」が消費税です。
消費税 =ROUNDDOWN(B9*10/110, 0)
税抜 =B9-C9
| 税込 | 消費税 | 税抜 |
|---|---|---|
| 1,100 | 100 | 1,000 |
| 980 | 89 | 891 |
| 5,500 | 500 | 5,000 |
980円のように割り切れない金額では、消費税を先に出して税込から引くと、税抜と消費税の合計が必ず税込と一致します。
手順3:端数処理の4つの関数の違い
- ROUND:四捨五入
- ROUNDDOWN:0に近い方へ切り捨て
- ROUNDUP:0から遠い方へ切り上げ
- INT:小さい方の整数にする
| 関数 | 1234.5 | -1234.5 |
|---|---|---|
| ROUND | 1,235 | -1,235 |
| ROUNDDOWN | 1,234 | -1,234 |
| ROUNDUP | 1,235 | -1,235 |
| INT | 1,234 | -1,235 |
プラスの金額では、ROUNDDOWNとINTの結果は同じです。ところがマイナスの金額では結果が変わります。
ROUNDDOWN(-1234.5, 0)→ -1,234(0に近い方へ)INT(-1234.5)→ -1,235(小さい方へ)
返品や値引きでマイナスの消費税を計算するときに、INTを使うと1円多く引いてしまいます。切り捨てにはROUNDDOWNを使うと、プラスでもマイナスでも同じ考え方で計算できます。
手順4:明細ごとに計算すると1円ずれる
明細ごとに消費税を計算して足すと、合計に対して計算した消費税と合わないことがあります。
| 品目 | 税抜 | 1行ごとの消費税 |
|---|---|---|
| A | 1,234 | 123 |
| B | 2,345 | 234 |
| C | 3,456 | 345 |
| 合計 | 7,035 | 702 |
合計7,035円に対して計算すると、ROUNDDOWN(7035*0.1, 0) = 703円です。1行ごとに切り捨てた分だけ、1円ずれています。
インボイス制度の請求書では、端数処理は1枚の請求書につき、税率ごとに1回と決まっています。くわしくはインボイス対応の請求書テンプレートの記事で解説しています。
まとめ
- 消費税(10%)は
=ROUNDDOWN(税抜*0.1, 0)、税込からは=ROUNDDOWN(税込*10/110, 0) - 税込から税抜を出すときは、消費税を先に出して引くと合計が合う
- マイナスの金額では INT と ROUNDDOWN の結果が違う。切り捨てには ROUNDDOWN を使う
- インボイスの請求書では、税率ごとの合計に1回だけ端数処理をする
※端数処理の方法(切り捨て・四捨五入・切り上げ)は事業者が決められます。この記事では切り捨ての例で説明しています。